歌はいつの時代にも人々に夢と希望を与えてきました。日本においてその先駆けとなったのはやはり、戦後まもなく並木路子さんが歌い大流行した「りんごの歌」で
す。
「りんごの歌」は終戦から僅か56日、戦後第1号映画として1945年(昭和20年)10月11日に封切られた「そよかぜ」の挿入歌で、劇中に並木さんがりんごを
とりながら明るく口ずさむ歌は、暗い世相のなかで光明を与え58万枚の大ヒットとなりました。
それから50年後の1995年には阪神大震災が発生、阪神淡路地域は再び焦土となりました。大震災での惨状を目の当たりにした高城喜三郎は、カラオケを発明した
自分にできることは、歌で励ますことだ、との思いから再びこの歌を現代によみがえらせることを決意しました。
(←阪神大震災チャリティコンサートで軽やかに唄う歌手の並木路子さんと山野さと子さん)
「りんごの歌」復活に際して並木路子さんが歌うオ
リジナル版に加えてラップ調の新コーラスを加えたアレンジ版を新たに山野さと子さんが担当、山野さんは「ドラえもん」の主題歌でこども達に人気がありましたが、
山野さんの出身が東大阪であり、親戚や友人の多くが震災で被害にあったことから、地元への恩返しも含めて思いいれの強い歌になりました。
(↑子供達と唄う歌手の山野さと子さん)
当時、並木さんは山野さんに対して「私と同じ様にこの歌を50年間、歌い続けてほしい」と語っております。その後、2001年4月に並木さんは心筋梗塞で死去され
ましたが、これからも、人々を励ますべく歌い続けていくと思います。
阪神大震災復興応援歌『リンゴの唄』新ヴァージョン発売発表記者会見上にて左から歌手:山野さと子氏、歌手:故並木路子氏、高城喜三郎